So-net無料ブログ作成
検索選択
種牡馬 ブログトップ

 リーチザクラウン [種牡馬]

 2歳戦線も始まり、2か月強程経ちましたが、一部で話題になっています、リーチザクラウン産駒の大健闘。
日高のアロースタッドから、社台スタリオンへの異例の移動もあり、種牡馬界では話題になっていました。

2016年 8月14日時点で産駒達が5勝をあげ、勝利数でダイワメジャー、クロフネに次いで3位となっています。
出走頭数10頭での記録ですから、驚異的と言っていいでしょう(ダイワメジャーは32頭)

はたして、本物なのか、それとも夏の珍事なのか、競争時代を振り返りつつ、その種牡馬としての可能性を探りたいと思います。

リーチザクラウンは 父 スペシャルウィーク 母 クラウンピース 母父 シアトルスルー

自分は同馬の父、スペシャルウィークの大ファンでした。
そのため、同馬が2歳未勝利戦で、芝では滅多に出ない、大差での勝利を記録した時は、ついにスペシャルウィークから大物が誕生し、この馬がダービーを制覇して、後継種牡馬になってくれると、本気で考えていました。
見栄えのする青鹿毛の馬体でスター性も十分、しかし現役生活は、絵に書いたような波乱万丈でした。
きさらぎ賞制覇までは、まだクラシック王道のエリートコースでしたが、皐月賞惨敗、ダービーは2着。
菊花賞1番人気で5着、ダート挑戦し惨敗、マイルに活路を見出すも、1番人気での安田記念惨敗後は、スプリント戦出走までする迷走ぶりの末、ひっそりと引退となりました。

この馬とインティライミには、常に期待しては裏切られの繰り返しで、非常に思い出深い馬ではありましたが、正直引退後は乗馬だと思っており、今年に入って、新種牡馬に名前が載っていたときは密かに喜びました。

それだけにこの活躍には、嬉しさと同時に大きな驚きを持っています。
同馬の母系は、シアトルスルー・ミスタープロスペクター・セクレタリアトとバリバリの米スピード&パワー血統で、早熟性も強いです。
現役生活でも、抑えられないようなスピードで、逃げ・先行になる展開がほとんどでした。
また父スペシャルウィークは、その父サンデーサイレンス 母父マルゼンスキーですが、母系は日本古来の系統で、昨今の流行りの系統とは異なっており、例えばディープ産駒の牝馬との交配でサンデーサイレンスの3×3などを作った時に他の血が濃くなりすぎず、良いスピードの強化ができるかもしれません。
その分、気性面から、長い距離はお呼びでない感はありますが、今の日本の競馬体系の中では、大いに需要があると思います。

社台に移ったからといって、現在の牝馬取り合いの厳しい競争の中、結果を残すことは並大抵ではありませんが、グラスワンダー産駒のスクリーンヒーローの種牡馬としての活躍もありますし、是非スペシャルウィークの血を後世に残して欲しいと思います。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:競馬

アイルハヴアナザー [種牡馬]

 今年の新種牡馬の中でも異色であり、注目度の高い種牡馬はこの馬でしょう。
社台グループの馬ではないためか、米二冠馬の割には話題になっていませんが、サンデーサイレンスの血が飽和状態の日本で、サンデーの血が入っていない大物というだけで大注目です。

社台は、最近比較的欧州の馬の輸入が多いように感じますが、米二冠馬である本馬はどうなるか、考察していきたいと思います。

父 フラワーアレイ 母アーチズギャルエディス 母父アーチ

生まれた時の評価は決して高くなかったようですが、サンタニアダービーから、ケンタッキーダービー、プリークネスステークスの二冠を制した一流馬です。
ベルモントステークスの前に故障し、惜しくも3冠はなりませんでしたが、通算7戦5勝の成績を残しています。

引退後は、ビックレッドファームで種牡馬入りとなりました、購入金額は1000万ドル(当時のレートで8億程)だったそうです。

デビュー前の低評価、競争成績と、サンデーサイレンスと被る要素が多いですね(笑)なんとなく期待してしまう気がわかります。

血統を見ていくと、父フラワーアレイはトラヴァーズステークス勝ちがあるものの、一流半といったところ、産駒もアイルハヴアナザー以外に目立った大物は見当たりませんが、本馬の母はトーセンラー、スピルバーグ兄弟の母です。
その父は米リーディングサイアーのディストーティドヒューマー、その父も名種牡馬のフォーティナイナーです。
サドラーズウェルズにダンチヒの名前もあり、なかなか奥のありそうな血統です。

母はクリスからロベルトに遡るアーチの産駒で、その母方はプレザントタップら、こちらは少々異系の血です。

ダンチヒのクロスがありますが、今の日本ではクロスが起きにくい血統であり、活躍の場は多そうです。
個人的には、ハービンジャーやノヴェリストよりも、本馬の成功の可能性が高いのではと考えています。

血統面の印象から、生粋のダートホースではなく、絶対能力でダートを走っていたのではないか?
父の近親に日本での活躍馬が出ている。
ダンチヒのクロスで強化されたスピードが、日本の競馬に向くのではないかという期待。

かなり希望的観測ですが(笑)今後の日本競馬発展のためにも、ぜひ活躍を期待したいです。
米の大物は、芝での実績が無い馬が多いので、当然当たり外れは大きく、社台グループではなくビッグレッドなので、相手の牝馬達の質も、多少疑問符はつきますが、300万以上という初年度の種付け料設定からも自信が伺えますね。

果たして初年度産駒達がどういう結果を出してくれるか、キャロットクラブ会員の自分が産駒に出資する機会はなさそうですが、注目しています。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:競馬

 ノヴェリスト [種牡馬]

 これまで、まだ現役のサトノクラウンを除いて、ある程度産駒実績の出た馬達の評価・考察をしてきましたが、今回は産駒デビュー前の正真正銘の未知数。そして、今年の新種牡馬の目玉の1頭である、ノヴェリストについて、見ていきたいと思います。
今年度のクラブ募集馬にも、多数の産駒がいると思われ、その取捨選択は数年前のハービンジャー並に、みなさん悩まれるところだと思います。
自分などで、予想できるのかというところですが、後年のためにも、ここで記録を残しておきたいと思います。

ノヴェリスト 11戦9勝  父モンズーン 母ナイトラグーン 母父 ラグナス

ドイツでデビュー、3歳時にG1、イタリアジョッキークラブ大賞に勝ち、古馬になると本格化、サンクルー大賞を勝ち、キングジョージでは、ハービンジャーのレコードを破る、2分24秒6をたたき出して、圧勝します。
このレース、本当に強い勝ち方でした。抜け出す時の迫力は、単にパワーとスタミナだけでなく、爆発的なスピードも感じました。
その後もバーデン大賞を勝つなど、4歳時は4戦4勝。
凱旋門賞ではオルフェーブルの最大の障壁となると言われていましたが、熱発で回避。
その後JCに来るという話もありましたが、結局出走することは無く、引退となりました。
間違いなく、ドイツ競馬史上最強の1頭と言えます。

その後、社台グループが購入し、日本での種牡馬入りとなりました。
購入オファーは、欧州ではあまり評価の高いものではなかったようです、ハービンジャーもですが、欧州においても、近年は2400のチャンピオンより、スピードのあるマイラー型が重宝されており、本馬はそこから外れたようですね。
母系で、ノーザンダンサーの血が重ねられ濃いことも、現代欧州競馬では敬遠されたものと思います。

さて、血統ですが、知っている血がほぼありません(笑)
父のモンズーンは吉田照哉氏曰く「ドイツのサンデーサイレンス」タピットはアメリカのディープインパクトと言っておられましたね、ようするにリーディングサイヤーということでしょう。
このモンズーンはドイツの年度代表馬にもなった一流の競走成績を誇り、種牡馬入りしてからは、ドイツ国内に収まらない大活躍、ノヴェリストの他にもシロッコ、スタセリアなどは世界的名馬です。
日本ではピュアブリーゼが1勝馬ながら、オークス2着。
モンズンは生粋のドイツ血統と言え、母父ズルムーもドイツダービー馬にして、名種牡馬です。

母系は、母はドイツ重賞勝ち馬、母父ラグナスはドイツダービー馬になります。
その父、イルドブルボンになって、ようやく知っている名前が出てきてほっとしました(笑)
ニジンスキー産駒で、キングジョージなどを勝った一流馬で、種牡馬としても、イギリスダービー馬を出しています、日本での種牡馬成績が振るわなかったのは、不安材料ですね。
母系もう1本も、ノーザンダンサー系で、こちらはナイトシフト。競走成績は1勝で終わりましたが、欧州の芝戦線で、活躍馬を多く出した馬です。しかし、日本での実績・知名度はゼロに近いです。

さあ、ここから日本で種牡馬としてどうかということですが、分かるわけありませんね(笑)
ここにダイワスカーレットら、一流の繁殖を惜しげもなく投入するのですから、社台の徹底ぶりには感服しますね。

ノヴェリストの潜在能力は高いと思いますが、常識的に日本の高速馬場で、サンデー系と競えば、完敗でしょう。
しかし、ハービンジャーもそうでしたが、社台の狙いも、この馬をサンデーに代わる将来のグループの柱にでは無く、サンデー系飽和状態の現状への対応策としての輸入だと思います。
ハービンジャーも母父サンデーサイレンスの組み合わせでは、そこそこの活躍馬を出しています。
ノヴェリストもサンデー牝馬とは交配し放題で、その中からそこそこの馬が出れば、将来のフィリーサイヤーとしても、期待できます。

大当たりすればトニービン、そこそこなら、サンデー系飽和の現状を緩和し、スタミナと底力を伝えて、将来は母父でというのが、正直なところではないでしょうか。

現状の評価は、種付け料やセリでの取引額を見ても、そこそこという感じ、皆さん冷静です。
クラブ募集でも、5000万を超えるようなことは、G1勝ちの若い母でもなければないでしょう。

率直に自分の予想では、ハービンジャーより、若干下かなというところです。
デインヒルの爆発的スピードを受け継いでいたと思ったハービンジャーが、瞬発力不足で勝ちきれない現状、やはり現在の日本競馬は特殊ですね。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:競馬

 ワークフォース [種牡馬]

 ヴィクトワールピサと並び、昨年度産駒デビューの新種牡馬の目玉の一頭でした、ワークフォース
まだまだこれからの種牡馬ですが、ここまでの産駒成績から、その傾向を考察したいと思います。

ワークフォース 父キングズベスト 母ソビエトムーン 母父 サドラーズウェルズ

現役時代は9戦4勝。イギリスダービーレコード勝、凱旋門賞でのナカヤマフェスタとのたたき合いの末の勝利は日本のファンにも印象深いでしょう。
やや脆さはあったとはいえ、この時期の欧州トップホースだったと言えます。

血統ですが、父キングズベストは日本競馬と非常に相性の良いキングマンボ産駒で、凱旋門賞馬にして、あのガリレオ、シーザスターズの母、アーバンシーの半弟という超良血です。
すでに日本でもダービー馬エイシンフラッシュを出しており、期待が持てます。
母系を見ますと、母父が日本ではどちらに出るか非常に難しい(笑)サドラーズウェルズ、名馬にして、種牡馬としても活躍した、エルコンドルパサーと類似血統です。
また祖母の父は凱旋門賞2連覇の名馬、アレッジド、底力にあふれるイメージです。
しかし当時から、日本の競馬には重すぎる、という意見は多かったように思われます。

社台グループ期待の種牡馬として輸入され、日本競馬と相性の良いキングマンボ系ということもあってか、多数の牝馬を集めました。
産駒は総じて馬格があり、健康そうという評判でしたね。前年キャロットの募集でもワークフォース産駒を考察しましたが、牝馬でも馬格があり、骨太で菅囲が十分という馬が多かったと思います。

さて、肝心のここまでの産駒成績ですが

2015年          83位 勝利数 12 EI 0.37
2016年(4・29日現在)48位 勝利数 8  EI 0.41

・・・悲惨の一言です。
キングマンボ産駒でJCをレコード勝し、期待をかけられながら大失敗に終わったアルカセットを思い出しますね。
両馬に共通しているのは、母父がノーザンダンサー直仔で、強いクロスを持っていること、これが日本の競馬においては、重さに繋がってしまっているのでしょうか?

とは言え、前述のようにアルカセットはJCでレコード勝のようにスピードはありましたし、現リーディングトップ争いの常連、キングカメハメハも、少し遠いとはいえ、ラストタイクーンから、ノーザンダンサーのクロスがありますし、多少時代が違うとはいえ、母父がサドラーズウェルズのエルコンドルパサーは種牡馬として、立派な成績を残し、母父としても存在感を示しています。

やはり、種牡馬はわかりません(笑)
相手牝馬の質は一枚落ちると思いますが、ハービンジャーと比べても、格段に成績は落ちますね。

もちろん、この馬は現3歳が初年度産駒であり、結論を出すには早過ぎます。
エルコンドルパサーのように、ダートで活躍馬が出るかも・・・?
しかし、今年の後半、巻き返しが無ければ、来年の種付けシーズン、早くも同馬にポジションは無くなることでしょう。
欧州馬の日本の馬場への適正は、本当に難しいですね。





nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:競馬

 オペラハウス [種牡馬]

 種牡馬オペラハウスが、骨折により、安楽死とのニュースが入ってきました。

種牡馬として、日本競馬に多大な功績を遺した同馬について、この機会に触れてみたいと思います。

オペラハウスは 父サドラーズウェルズ 母カーラースピン 母父ハイトップ
父は言わずとしれた、欧州最強種牡馬。父系としての日本競馬との相性の悪さも、また知られているところです。
母系を見ると、母父ハイトップは、あのロベルトに勝ち2000ギニーを勝った、スプリント~マイルの得意とした馬で、種牡馬としては、フランスダービー馬など、比較的中長距離での活躍馬も出しています。
その他の血は現在にまで影響力を残しているものは、あまり見受けられませんが、本馬の全弟がアイリッシュセントレジャーなど、G1を4勝と活躍しています。

現役時代は、古馬になって本格化し、キングジョージやエクリプスステークスなどを勝った、欧州の古馬チャンピオンと言える存在でした。

種牡馬としては1994年から、日本軽種牡馬協会で種牡馬入りし、初年度産駒から、南部杯勝ちなど、ダートで活躍したニホンピロジュピタを、2年目産駒からは、現在でも日本競馬、歴代賞金王のテイエムオペラオーを出しました。
とにかく産駒の出来にムラ多い馬で、テイエムオペラオーの後の産駒達の不振で、一時はあれだけの名馬を出した実績のある種牡馬が、交配相手が30頭程になったこともあったそうです。
しかしそんな逆境の中、メイショウサムソンという2頭目の超大物も出しています。

産駒成績のムラの大きさは社台グループでは無く、日本軽種牡馬協会だったため、交配相手のレベルによるところもあったとは思います。
リーディングトップ10以内はわずかに3回、テイエムオペラオーが8戦全勝の伝説を残した2000年も4位でした。またその2年後には、36位に沈んでいます。
その一方、超大物達の活躍で、異常なEIで話題になる年もあり、非常に個性的な種牡馬でしたね。

後継種牡馬は、社台にいったメイショウサムソンは、大苦戦中、もう来年辺りまでがリミットでしょう。
やはり現代日本競馬には苦しいかという感じです。母父がダンシングブレーヴなため、リファールのクロスなどを持つ産駒なら面白いと思うのですが・・・
オペラオーは触れないでおきます、優しさは大事です(笑)

しかし、日本でサドラーズウェルズの父系は成功しないという概念を見事に叩き壊してくれた馬でした、いつ辺りを出すかわからないという点も今となっては愛すべき点ですね(笑)
新馬でいきなり勝つオペラハウス産駒がいると、これは大物化かと話題になったものです(そもそも勝ち上がりが少なかったですし)

忘れなれない個性派でした、ご冥福をお祈りします。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:競馬

 チチカステナンゴ  [種牡馬]

 種牡馬チチカステナンゴ、そろそろ忘却されそうな同馬ですが、自分が一口を始めた2013年にはまだまだ社台グループ期待の種牡馬で、多くの馬がクラブでも募集されていました。

現在同馬は亡くなってしまい、評価が覆ることは無いと思いますが、種牡馬というものを考えた時、当然こういった例も数多く存在するわけで、その軌跡を辿ることで、自分なりの考察をしたいと思います。

チチカステナンゴは
父 スマドゥン 母スマラ 母父アンテウス
父スマドゥンは63戦を走りぬいたタフな馬で、今では珍しいフォルティノ系です。
母はノーザンダンサーの3×4のクロスがあります、アンテウス、ファビュラスダンサーというノーザンダンサー直仔と、サーゲイロードの名前が目立つ感じでしょうか。
現代日本競馬では、すっかり見られなくなった血統です、それも社台がこの馬の導入を決めた理由だったとは思います。

競走成績は14戦4勝で、リュパン賞、パリ大賞と、2つのG1勝ちがありますが、欧州の1線級相手には、やや力不足だったという印象でしょうか。

2003年にフランスで種牡馬入りし、さほど大きな期待はされていなかったようですが、2005年度産駒のヴィジョンデタがジョッケクルブ賞(日本ではフランスダービーとして、認知されています)を勝ちます。
その後2008年、社台グループが約7億で、本馬を輸入しました。

フランスダービー馬の父とはいえ、それ程の話題にはなりませんでしたが、ここで社台グループがあっと言わせてくれました。
ダイワスカーレットダンスインザムード、スティンガー、キストゥヘブン、ブルーメンブラッドらG1勝ちのエース級の繁殖達に次々チチカステナンゴをつけたのです。

サンデーサイレンスの初期もそうですが、社台グループはやる時は本当に徹底しています、糸目はつけず全力でバックアップし、成功実績をまず自ら作る、この姿勢です。

しかし、この時は完全に裏目に出てしまいました。
初年度から、産駒達の成績は悲惨の一言、当時のクラブの募集を見ても、11年度産と12年度産を比べれば、まさに大暴落といった様相です。
そして自身も2012年1月に急死してしまいます。

種牡馬としての2016年4月18日現在までの成績は
2012年 109位 勝利回数 5  EI 0.30
2013年 43位  勝利回数 28 EI 0.44
2014年 27位  勝利回数 33 EI 0.67
2015年 35位  勝利回数 26 EI 0.78
2016年 38位  勝利回数 7  EI 0.98

種牡馬としての傾向は、まず芝でのスピード、瞬発力の不足が致命的で、気性も激しい産駒が多く、ダートで潰しもきかないというものでした、ほぼ八方ふさがりですね。

一線級の繁殖牝馬達を集めてのこの成績ですから、歴史的失敗種牡馬なのは間違いなく、日本競馬界としても、名牝達の数年間が、厳しく言えば無駄になってしまったわけです。

しかし、これをただ社台の失敗で片付けるべきではないと思います。
なにかと批判も多い社台グループですが、サンデー系で飽和になりつつある近年、様々な角度から新しい血を求め、グループをあげて発展させようとする姿勢は称賛に価すると思います。

考えてみれば、かつて90年代から2000年代初頭にかけての種牡馬トップ3と言われたサンデーサイレンス・ブライアンズタイム・トニービンも、現代日本競馬への適正という視点だけで考えていたら、日本の地を踏むことはなかったかもしれません。
サンデーサイレンス 気性の激しすぎるダート馬、牝系も地味だし、芝を走れるのか?
ブライアンズタイム ロベルトは芝も走るが、この馬はダートでの実績しか無いし、見た目も野暮ったい。
トニービン 凱旋門賞馬だが、欧州の芝で力を発揮した馬で、日本の馬場への適正は?JCも負けてるし。
こんな理由で見送っていてもなんの不思議もありません。

時に競馬以上にギャンブルと言われる種牡馬という存在を再認識させてくれた馬でした。



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:競馬

 ハービンジャー [種牡馬]

 種牡馬ハービンジャー、初年度産駒は今年4歳になりました。
サンデーサイレンスに次ぐ、またその産駒達と交配させる種牡馬を次々輸入している社台グループですが、その中でも、イギリスG1の最高峰、欧州屈指の大レースである、キングジョージを圧勝した名馬であるハービンジャーの輸入は、大きなニューズとなりました。

社台グループをあげてのバックアップもあり、初年度産駒となる2012年産は、社台(ノーザン)系のクラブでもお祭り状態といわれる程数多くの産駒が募集され、その捨拾選択に多くの関係者、また一口・POGオーナーが頭を悩ませました、自分もその一人です。

産駒誕生直後、デビュー直後、そして現在と、目まぐるしく評価が変わった馬で、まだまだ種牡馬としての評価を下すには早いかとも思いますが、自分の出資馬でもあるパーフェクトビューを通じて感じたことなど、ある程度の評価ができる時期に来たと考え、自分なりの考察をしたいと思います。

 血統
父 ダンシリ 母 ベナンパール 母父 ベーリング

父のダンシリは、名種牡馬デインヒルの産駒で、自身の競争成績は1流半といった感じでしたが、種牡馬としては、凱旋門賞馬レイルリンク、パリ大賞価値のフリントシャーなど、活躍馬を次々出している名種牡馬です。日本にも産駒が輸入されていますが、目立った活躍はありません。
母父は名馬ダンシングブレーヴの最大のライバルとして知られるベーリングで、いかのも欧州の芝血統という感じです。
また血統表を見ると主要血統4本にいずれもノーザンダンサーの血(ダンチヒ・ニジンスキー・リファール・シャリーフダンサー)があるのも特徴でしょう。
近年、ノーザンダンサーの血も細分化されて、だいぶ血統表の深いところに位置するようになり、欧州では特にノーザンダンサー系通しの組み合わせの活躍馬も珍しくありませんが、日本の馬達の血統表に見慣れていると、新鮮に映ります。

競争成績
通算成績は9戦6勝
デビューは3歳4月と遅く、目立った活躍もなかったため、クラシックとは無縁でした。
しかし、4歳になってから重賞を3連勝、欧州の春競馬の総決算、キングジョージで2番人気に支持されます。
イギリスダービー馬で後の凱旋門賞を勝って日本で種牡馬入りするワークフォースや、アイルランドダービー馬ケープブランコらもいましたが、ここで2着に11馬身差、2分26秒78のコースレコードという驚愕のパフォーマンスを演じます。
自分はパーフェクトビューに出資するのかを、本当に直前まで迷いましたが、このキングジョージでの爆発的な末脚が忘れられず、成功の可能性にかけてみようと思いました。
その後は骨折により、秋のG1シーズンを待たずに引退、数百万ドル(だいぶ大雑把ですが、詳しくは発表されていません)で社台グループに売却されました。

種牡馬入り後
社台で種牡馬入りすると、グループの総力をあげた、日本を代表する繁殖牝馬群が相手として、用意されました。
ダイワスカーレット、シーザリオ、ダンスインザムードらの名牝をはじめ、重賞勝ち馬、活躍馬の母ら豪華絢爛でした。
キャロットクラブにおいてもシーザリオの12(クローディオ)をはじめ、なんと8頭!!もの産駒が募集され、これをとるかで、多くの方が悩まれたことでしょう。
その産駒達ですが、生まれた直後は馬格があって見栄えがすると人気になり、セリでも高額で取引されていたようです。
その後成長するに従い、さすがに大きくなりすぎ、動きに軽やかさが無く、仕上がりも遅そうで、日本競馬への適正はどうか?と目まぐるしく評価が変わり、関係者の間でも評価は真っ二つでした。

これまでの種牡馬成績
2014年 55位 出走82頭 勝利数21 EI 0.53
2015年 14位 出走217頭勝利数69 EI 0.78 重賞勝2勝
2016年 11位 出走141頭勝利数20 EI 0.93 重賞勝1勝 (2016年3月終了時点)

産駒の傾向としては、わかりやすい芝型で、ダートの成績はからきしです。
また、馬格のある産駒が多いですが、そのイメージ通り、パワーのいる洋芝を得意とする傾向があります。
逆に言うと、瞬発力勝負では、サンデーの直系達には敵いません。
母系に瞬発力に優れたサンデーの血はほぼ必須と言え、特に活躍馬は母父サンデー産駒種牡馬ではなく、母父サンデーサイレンスの馬が多くなっています。
仕上がりは思った以上に早く、夏の北海道競馬で(洋芝という要因もあるでしょうが)産駒が次々勝ち上がり、晩成傾向がつよいと思っていた関係者を驚かせました。

しかし、2勝馬が出ない・・・本当に出ませんでした。勝ち上がり率に対しての2勝馬率が本当にいびつでしたね、この辺りから、そこそこのレベルではあるものの、小物ばかりではないかと囁かれ始めました。
出資馬パーフェクトビューも、牝馬としては気性もさほど問題は無く、そつのないレースはできるのですが、最後の決め手にどうにも欠け、上位入着を続けたものの、結局未勝利での引退となってしまいました。

これまでの成績は、数字だけ見れば、決して失敗とはいえず、徐々に上昇カーブにもなっています。
しかし、日本を代表する牝馬達との間の子の成績としては、到底満足できるレベルではなく、今後失望から相手の牝馬のレベルが下がれば、成績は急降下をたどるでしょう。
成長はゆるやかで3歳秋以降、また古馬になってからという評価も、今年4歳の初年度産駒達が結果を残せなければ終わりで、まさに種牡馬としての崖っぷちと言えます。
産駒の重賞勝ちも、決してレベルの高いレースとはいえず、このままでは影が薄くなっていく一方だと思います。現に昨年の募集では、目に見えて産駒が減っていました。

自分は、今後余程のことがなければ、ハービンジャー産駒に出資することはないと思います。
もちろん、この馬の種牡馬生活はまだ始まったばかりで、ここで診断を下すのは早いでしょう、また母父としての可能性を非常に感じる馬でもあり、社台グループの期待はそこも含めてかもしれません。
しかし、これだけ期待された種牡馬です、是非競馬ファンの心に残るような代表産駒を出して欲しいと期待しています。



nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:競馬

サトノクラウン 種牡馬の可能性 [種牡馬]

 種牡馬カテゴリー、最初の1頭目はまだ種牡馬入りもしていない、サトノクラウンです。

父 マルジュー 母 ジョコンダⅡ 母父 ロッシーニ(こう読めるのですが、合っているでしょうか?)

現在の日本競馬界では、ほとんど見られない(活躍馬では更に希少な)血統表にサンデーサイレンスを持っていない馬ということで、すでに将来の種牡馬として期待されている方は多いと思います。
2歳で東京スポーツ杯を勝つ、仕上がりの早さもあり、その後弥生賞を完勝したことから、今の日本の生産界が最も求める種牡馬像と言ってもいいかもしれません。
クラシックは勝ちきれず、その後の秋天ではいいところが無く、心配されましたが、今年は京都記念で見事な復活を見せました。

さて、父マルジューは日本ではスペシャルウィークの勝ったJCの2着馬、インディジェナスの父というくらいで、あまり馴染みのない種牡馬ですが、その父は日本でも活躍馬を多数出しており、スピード能力に定評のあるラストタイクーン。母系には、ミスワキやマキャベリアンなど、日本でもかつて〇外でお馴染みだった、ミスプロ系の血が見られます。
日本のみならず、世界的にも希少な血統で、配合相手は選び放題といった印象です。

近年のリーディングランキングを見ると、トップ10はサンデーサイレンスの血が入った馬がほとんどです、社台グループも主に欧州から新しい血を積極的に輸入していますが、現代日本の世界でも稀な高速馬場に適する馬を選ぶというのは、大変に難しい作業と思います。
その点、日本で走り、適正を示した馬なら、少なからず成功の可能性は高いわけで、また現役時代のファンも多ければ、競馬界全体の盛り上がりにも繋がります。

かつて日本競馬は、タイキシャトル・グラスワンダー・エルコンドルパサーら、多くの〇外が活躍しました。
これらの馬は、種牡馬としても大活躍しています。
国内競馬のレベルが上がったという点は、もちろん喜ばしい要因ですが、国内で父系統として成立する程育ったのは、残念ながらサンデーサイレンス系くらいで、新しい血が入ってこなければ、遠からず競馬は衰退に向かってしまいます。(ノーザンテースト・ブライアンズタイム・トニービンも残念ながら、父系統としては厳しいですね)
サトノクラウンは日本競馬に新しい刺激をもたらしてくれることを期待しています。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:競馬

種牡馬という存在 [種牡馬]

 競馬ブラッドスポーツと呼ばれています。ファンとしては、まず走る姿が一番だと思いますが、競馬に携わる人々にとって、優秀な血を残し、発展させて後世に残していくという仕事は、ある意味では競走以上に大切な役割とも言えます。

サラブレッドの血の発展の上で、もっとも重要な種牡馬について、考察しようと思います。

現在、特に芝の中距離のスピード競馬では世界最高峰と言われる日本競馬、この最大の功労者が大種牡馬サンデーサイレンスだということは、ほぼ異論無いと思われます。
しかしながら現在、特にG1等の大レースに出走してくる馬を見ますと、ほとんどの馬が血統表の中にサンデーサイレンスの名前を持っていることに気が付きます。

競馬に詳しくない方でも聞いたことがあるでしょう、有名な「セントサイモンの悲劇」のように、血の極端な偏りは、その一族、ひいては一国の競馬界そのものの、停滞・衰退にも繋がりかねません。

日本最大の競走馬育成団体である、社台グループも、サンデーサイレンスの血を持たない、優秀な血を取り入れようと、ここ数年だけでも、チチカステナンゴ、ハービンジャー、ワークフォース、ノヴェリストなど、様々な馬達を輸入しています。
今後の日本競馬の行く末を予測する意味でも、過去・現代・未来の種牡馬達について考えてみたいと思います。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:競馬
種牡馬 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。